月経痛・月経前緊張症 

月経痛/月経困難症

妊娠が成立しない場合、子宮の収縮によって子宮内膜がはがれ落ち、血液とともに排出されるのが月経であり、その動きに伴って起きる痛みが月経痛(生理痛)です。

学校や会社に行けないほど痛みが強く、下腹部痛のほかに腰痛や頭痛、吐き気、下痢やめまいなどの全身症状を伴う場合は「月経困難症」と呼ばれます。

機能性月経困難症

特に病的な異常が見られず全身症状を伴うものを「機能性月経困難症」といいます。出産前で子宮頸管が非常に狭かったり、体質的にプロスタグランジンの分泌が多かったりする場合などに多く見られます。一般的に、出産後は月経痛が軽くなります。

器質性月経困難症

何らかの疾患が原因となっている場合は「器質性月経困難症」といいます。
以前より月経痛や経血量が増したり、塊が出たり、月経前から痛みがある場合などは、子宮筋腫や子宮内膜症など器質的な疾患が原因となっていることもあります。

痛みを我慢するより、お薬を上手に使って月経期間を快適に過ごす方が体にやさしい対応と言えます。
また、心身のストレスは痛みを誘発するので、なるべく少なくしておくのがいいでしょう。

病気による痛みかどうか気になる場合は、超音波検査を受けるようにしましょう。
原因のない機能性月経困難症の場合でも、診察を受けるだけで不安が軽くなり、症状も改善することもあります。

月経前症候群(PMS)

月経(生理)が始まる約14日前から起こる様々な不調を総じて、月経前症候群と呼びます。

症状

体に現れる症状
・腹部膨満感(お腹の張り)
・腹痛
・便秘
・下痢
・吐き気
・頭痛
・乳房痛
・乳房の張り
・腰痛
・過食
・食欲不振
・肩こり
・むくみ
・めまい
・肌荒れ
・ニキビ
・動悸 など

心に現れる症状
・抑うつ症状
・イライラ
・不安感
・集中力の低下
・無気力
・疲労感
・睡眠過多
・不眠

など症状は多様で、月経が始まると自然に治まったり、軽くなったりするのが特徴です。

原因と治療
PMSの原因ははっきりしていませんが、女性ホルモンが関わっていると考えられています。排卵を終えると卵胞ホルモン(エストロゲン)に替わって、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌がさかんになります。妊娠しなかった場合、黄体ホルモンの分泌が急に減り、ふたたび卵胞ホルモンの分泌が増えます。排卵から月経までは女性ホルモンのバランスが大きく変化するため、様々な症状が起こってくるのではないかと考えられています。

日常生活に支障が出るほど症状が重い場合は、医療機関への受診をお勧めします。
また治療とは別に、月経前の過ごし方に工夫をすることも大切です。

PMSの対策

ハードなスケジュールを入れない
リラックスする時間を作る、睡眠や休息をたっぷりとる
自分なりのリラックス法を考えて気持ちをリフレッシュさせる
ゆっくりとお風呂に入る
カフェイン・アルコール・タバコを控える
ビタミン・ミネラル類をとる
※最近では、PMSの中でも特に重症のものを、「PMDD(月経前不機嫌性障害)」として診断されることがあります。治療法は、基本的にはPMSと同様です。